2022年に入り、アメリカのインフレが高止まりしていることから利上げ観測が強まり、その結果日米の株価が下落傾向にあります。
日本でもガソリンや食料品、リフォームの部材などの価格が上昇しており、インフレが本格的に始まりそうな予感がします。
コロナ禍終盤(?)において、マクロ環境に大きな変化が現れてきており、2022年の投資環境は大きく変わってきそうです。
投資の基本は、割安な価格(時期)で購入したものを、インカムゲイン(配当や家賃)をもらいながら、適正価格~割高な価格となったタイミングで売却して利確することです。
現在の環境下で何に投資すべきか基本に立ち返り、自分自身の思考整理も兼ねて改めて考え直してみたいと思います。
私の勝手な見解と予想です(笑)
<不動産>
・マーケット参加人口の急増により、融資が厳しくなっても価格が高止まりしたまま。
・日本も利上げが始まりつつあり、今後は逆風。
・建築コスト・リフォームコストが上昇傾向にある。(利回りが落ちる)
・外国人の入国が再開されるまでは賃貸需要は厳しい。
・リモートワーク化が進み、大手企業の転勤抑制(単身赴任者の減少)や学生の賃貸需要も減少。
<金融商品>
・アメリカ株は直近上昇し過ぎたため、利上げとともにナスダック銘柄を中心に大幅に調整中。
・日本株はさほど割高ではないが、アメリカにつられて大半の銘柄は下落する可能性が高い。
・REITは直近下落した銘柄が多いが、利上げの影響が少なければ、手堅い投資先?
・債券は値動き幅が小さく、個人投資家の資産形成向けではないので対象外。
・FXは日本以外の各国は利上げ傾向にあり、レバレッジ低めであれば、安定してスワップを稼げそう。
・仮想通貨はアメリカの利上げに伴い徐々に資金が逃げ始め、今後は大幅な上昇は期待出来ない?
・NFTは仮想通貨以上にバブルであり、あと数か月~1年程度は盛り上がりは続きそうですが、こちらもアメリカの利上げとともに大きくバブルが弾ける?
よって、今後は以下の流れが加速する可能性が高いです。
コロナによる世界中の金融緩和や利下げによりカネが溢れる。
株・不動産・仮想通貨・商品(原油や食料品からロレックスまで)の全ての価格が上昇
アメリカで想定以上にインフレが進み、利上げが開始される
アメリカの住宅ローン金利が、コロナで一時過去最低の2.65%まで下がったが、直近は3.69%まで上昇
PERの高いグロース株を中心に株価の下落が始まる(←今、ここ)
市中に溢れるマネーが減少し始め、原油などの資源や食料品以外のインフレが徐々に鎮静化。
アメリカの不動産価格の上昇が止まる(今後は下落へ?)
日米を問わず、株や仮想通貨、不動産保有者は、ポジションを減少し始める(売却を進める)
全ての資産価格が上昇していたため、今後は「ほぼ」全ての資産価格の下落が始まる。(売りが売りを呼ぶ)
こんな感じでしょうか。
上記シナリオを前提とすると、そこそこ良いパフォーマンスが狙えるのは、以下の案件だと思います。
・日本株:日経平均PERは13%台と割安であり業績好調な会社も多い。インフレや利上げに強い資源・金融関連は特に狙い目。
・FX:地味にドル円、もしくは利上げが続くメキシコペソもスワップが多くレバ低めなら堅そう。
・ボロ戸建て:融資に依存しないので利上げによる価格下落の影響は皆無。ただしリフォーム代の高騰とマーケット参加者急増により旨みの有る物件は減少。古家付き土地や告知事項あり物件の中から掘出し物を見つけることが出来ればという条件付き。
アメリカ株については、S&P500指数が4000を切ったら超長期目線で購入しても良いと思いますが「山高ければ谷深し」なので、今の水準(4400前後)であれば、もう少し様子を見たいと思います。
上記には記載しませんでしたが、太陽光についてはインボイス制度が始まること、半導体不足で今後パワコンの値上がりが予想されること、20年トータルで見てもほとんど儲からない価格になっていることから対象外としました。
代わりに、優良バリュー株やFXについては押し目買いをしたり、ボロ戸建てについてもリフォーム費用が割高になってもトータルでは割安な価格で仕上げることが出来る物件があれば購入を検討したいと思います。
1年後に答え合わせをしたいと思います(笑)