不動産業者、特に投資物件の販売業者は、良い業者から法律すれすれの微妙な業者まで様々です。
特に買主の投資家が「ずぶの素人」であれば、都合の悪いマイナスなことは触れずに成約に持ち込もうとすることも十分あり得ます。
「騙されやすい・騙されにくい」は、不動産取引においては年収や社会的地位の高さは一切関係ないと思います。
もちろん、良心的な不動産業者や担当者の方が多いのかもしれませんが、物件が高額であればあるほど、担当者の歩合額も大きくなることから、仲介業者も必死です。
不動産投資家としては、不動産価格の妥当性(割安か割高か)や、想定賃料、リフォーム費用など、様々な要素を勉強する必要はありますが、売主の属性・事情などに加えて、「不動産業者はどういう人種か?」も、良く知っておく必要があります。
実需・投資を問わず、不動産を購入・売却する際に、非常に勉強になる漫画があります。
「正直不動産」です。
これは不動産投資家として、かなりためになる漫画です(笑)
両手仲介・囲い込み・借地・リバースモーゲージ・共有名義・AD・地面師・任意売却・再建築不可・サブリースなど、投資家として既に知っている概念がほとんどですが、物語が「不動産業者目線」で描かれているので、生々しくて面白いです。
この漫画を読んだ後に、私が購入した三郷市の戸建て購入時の記事を読むと、不動産会社の社内事情も垣間見えてきます(笑)
500万円程度の築古戸建であれば、不動産業者の仲介手数料も小さいため、露骨にウソを付かれたりすることも少ないかと思いますが、これが1億のRCマンションであれば不動産業者は何が何でも成約させようとします。
銀行提出資料を改ざんする気持ちも分からなくもありません(笑)
逆に、数百万円の戸建てであれば、不動産業者の実入り(仲介手数料)も少ないため、あまり細かいことを言っても嫌がられるだけかなぁと思いました。
私が不動産投資を始めて良かったと思うことの一つに、「不動産取引全般に詳しくなれた」ことが挙げられます。
投資物件に限らず、自宅を購入・売却する際や、賃貸で借りる際にも、オーナー・管理会社・仲介会社の立場や気持ち・手の内が分かるため、交渉ごとも有利に運べ、騙されにくくなったと思います。
住宅の購入と売却は人生で一番金額の大きい取引ですので、不動産投資家でなくとも、この漫画は一読の価値はあると思います。
宅建を取得するより、100倍勉強になります(笑)