前回、今後の不動産投資に対するマイナス要因を羅列しましたが、決してマイナス要因ばかりではありませんので、今回はプラス要因(=物件価格が今後上昇する、家賃が上がる・空室率が下がる)を記載します。
①近い将来、金利が上昇する気配が全くない。(というか日銀も上げられない)
②首都圏中心部は人口が増えており、不動産価格も引き続き上昇中。(利回りベースでは諸外国と比較して、まだ割安)
③政府はインフレ率年2%目標を維持。(国の借金を棒引きにするため、意地でもインフレにしたいらしい)
④外国人や高齢者、非正規労働者の増加。(=新たに自宅を買う可能性が低く賃貸住宅を求めている)
⑤ペットブーム(猫の飼主数は2017年に犬の飼主数を逆転! 特に猫飼育可の賃貸物件は少ない)
⑥政府発表の「年金2000万円不足問題」や一般企業の副業解禁の流れを受けて、不動産投資を始めるサラリーマンの更なる増加
⑦実需マンションの価格高騰により買わずに(買えずに)、もしくは所有物件を売却し、賃貸に流れてくる層の増加
こんなところでしょうか。
さらに、プラス要因が実現すると仮定した、物件ごと恩恵の比較です。
都内中心部以外の1棟物件に追い風 ①③④⑤⑦
都内ワンルームに追い風 ①②③(④)⑥
築古戸建てに追い風 (③)④⑤⑥⑦
①~③は不確定な要素ですが、④⑤は確定(既成事実)⑥⑦もほぼ間違いないでしょう。
そう考えると、プラス要因の定義にドンピシャなのは、「築古戸建て」です。
ただしここ数年で掘り出し物はかなり減ってきており、特にオーナーチェンジ物件は価格が上昇傾向な気がします。
旧耐震の千葉県郊外物件が利回り10~12%程度で売りに出ているケースを見ますが、この水準では高いです!
逆に首都圏中心部以外の1棟ものは、融資引き締めの関係から、ここ2,3年でさらに価格が下がると予想しております。
よって現時点の外的要因からは、2019~2020年頃までは築古戸建て、2020年以降は1棟ものを購入するのが比較的安く買えて、数年後に高く売却出来る可能性が高いと考えます。
まぁ明らかに割安な物件が見つかったら、細かいことは考えずに物件種別を問わず購入すると思いますが(笑)