今週、不動産投資家が注目すべきニュースが2つありました。
①相続税で「路線価」が否定される。 富裕層の節税封じへ!
②スルガ銀行 シェアハウス手放せば借金帳消しへ
①は、さほど不動産に興味のない富裕層が、銀行・FP・不動産業者から言われるがまま、収益性のみで見たら全く儲からないタワーマンションや1棟物件を購入しても、節税額も加味すると大きく儲かる物件に化けておりましたが、今後はそうではなくなることを意味します。
今後、東京地裁の判決通りの相続税ルールとなれば、相続税対策で不動産を購入するという「買い圧」が大きく減少する他、既に相続税対策で不動産を所有している層が売りに走ることも予想されます。
主に億単位の高額物件が中心となると思いますが、それにつられて数千万のアパートの価格相場も崩れても、全く不思議ではありません。
次に②ですが、こちらはシェアハウス所有者が1200人程度とのことですが、それらの物件のほぼ全てが一斉にマーケットに放出されます。
①ほどの影響はないと思いますが、本来の価値に引き直された価格で「レオパレス物件」と注釈付きで掲載された物件のように、「スルガシェアハウス物件」といった注釈付きで本来の賃料ベースの利回り8~10%程度で登場することでしょう。
民泊物件として活用できないかな・・・・
東京オリンピック直前の「売り圧力」ニュースとしてはともにインパクト大です。
特に①の富裕層は、中国人と並んで「価格を気にせず購入する層」であり、価格が高止まりする要因でもありました。
過去に今後のアパートの「買い圧」と「売り圧」について記事にしましたが、①②も「売り圧」に追加されます。
不動産投資家として、2020年以降はどのような戦略を立てるべきか重要な局面ですね。
さすがに築古戸建てへの影響は、ほぼないと思いますが(笑)