戸建ては、土地(敷地面積)・建物ともに、狭いよりも広い方が当然よいです。
私は戸建て投資初期の頃は「核家族化が進んでいる日本で、昭和に建築された(無駄に)広い戸建ては数が余っており、増築の逆の「減築」という言葉もあるくらいなので、比較的小振りな戸建ての方が、購入価格が安い割に賃貸ニーズが高く、高い利回りが実現出来るのではないか?」と考えておりました。
土地は広い方が駐車場2台付きなど差別化につながることから異論がある方はいないと思いますが、建物の場合は広すぎるとリフォームコストが割高になることもあり、どちらかというと避けておりました。
高くて買えないということもありますが(笑)
100平米越えの戸建てであれば、最低でも家族4人以上などターゲットは限定されてしまいますが、50~70平米程度の狭い戸建てであれば、
・荷物の多い単身者
・DINKS
・夫婦∔子供1人
・母子家庭
・老夫婦(+子供1人)
など、幅広いターゲットが対象となります。
私が所有している10戸の戸建てのうち8戸は50~80平米程度、残りは90平米台と130平米台です。
実際に複数の戸建てを運用してみて感じたことは「大は小を兼ねる!」です。
50~80平米の戸建てはほぼ想定通りのターゲット(人数)で入居が決まりましたが、
90平米台の戸建て→20代夫婦(+ペット)
130平米台の戸建て→30代夫婦(+ペット)
と、二人世帯にも関わらず、広めの戸建てに入居してくれました。
実は双子を妊娠中で、10年以上住み続ける予定といった私が知らない事情があるのなら大変嬉しいのですが(笑)
特に片方の戸建ては入居男性が欧米人なので、広い家を気に入ってくれたのだと思ってます。
上記の2つのケースは割とレアかもしれませんが、広い家の賃貸ニーズ(ターゲット)として、
・大家族でも広々と住める
・外国人の寮(大人数で同居生活)
・シェアハウス
・ペット多頭飼い
・テレワーク部屋が必要なサラリーマン
・書斎(事務所)部分が必要な個人事業主
・ガチでAmazonやメルカリの転売をしている(在庫置き場が必要)
などがあり、私が知らなかっただけで意外とニーズはありそうです。
賃貸物件のポータルサイトを見ると、70平米以上で絞り込みをすると一気に物件数が減少し、さらに100平米以上で絞ると数件しかヒットしないエリアが大半です。
引っ越しの手間を考えると一度入居したら長期間住んでくれそうな上に、競合物件が少ないため高めの家賃でも決まる可能性を秘めております。(というか、そもそも相場が形成されていないことから「言い値」で戦えます)
リフォーム費用は確かに割高になりますが、建物の面積が大きくても小さくても一番高い水回りのランニングコストは同じなので、修繕が必要な箇所の大半は壁(クロス)と床(クッションフロアなど)なので、家賃で十分カバー出来ます。
「物件価格300万円・建物50平米・想定家賃5万円」といった物件を多く見ますが、安価な戸建ては完全にレッドオーシャン化しておりますので、手持ち資金に余裕を持たせて「物件価格800万円・建物100平米・家賃10万・土地値、退去したら実需向けに1000万円以上で売却可能」な物件も、今後は積極的に狙っていきたいと考えております。
そんな現金は今ありませんが(笑)