不動産取引における「強者」と「弱者」

不動産

株式取引においても情報格差や実力など勝ち負けにつながる要素は多々ありますが、不動産取引においては単純に知識・情報の格差以外にも、株式以上に様々な要素が重なり合い、売買価格が決定されます。

株式売買であれば、決まった時間に決まった銘柄を売買すれば同一の価格による決済となりますが、不動産は相対取引となるので「価格の歪み」が発生するので、それが不動産取引の面白い所でもあります。

その「歪み」が発生する要因となる、不動産売買における「強者」「弱者」というものを「売主」「買主」に分けて考えてみたいと思います。

 

【強者】売主

・不動産業者が自社の売主物件を強気の価格で販売するケース(資金力があり特に売り急いでいない。もしくは販売力があり売れてしまう)

・不動産投資家が賃貸中・満室中の物件を、「売れればラッキー~」という強気の価格で売り出すケース(指値は拒否!) *すぐに売れなくても特に困らない

・高く売却するノウハウを知っている不動産業者・不動産投資家

【強者】買主

・現金買いすることも可能な資金力がある、もしくは余裕で融資を引ける属性である

・その物件を価格によっては買ってもよいが、希望価格に届かない場合はわざわざ購入する必然性がない(無理に買わなくても良い状況である)

 

 

【弱者】売主

・金融機関への返済が差し迫った不動産業者が売主物件を処分価格で販売するケース

・不動産投資家の資金繰りの行き詰り・返済の困窮による「任意売却」「競売」

・相続人による売り急ぎ(相続税の納税時期が迫っている)、価格の妥当性が分からず不動産業者の「言いなり売却」

・新居を購入済みで、早く現在の住居を処分してしまいたい現・所有者(居住者)

【弱者】買主

・買いたい病にかかった、知識の少ないサラリーマン投資家(三為業者の餌食)

・アパートメーカーに勧められるがままにアパートを建築する地主

 

ざっくり、こんな感じでしょうか。

<結論>

サラリーマン投資家が、不動産取引の「強者」となるためには、以下の通りです。

・不動産価格の目利きが出来るようになる(相場感を持つ)

・不動産賃貸業に関する知識と経験を上げる(大家力をあげる)

・急いで売却せざるを得なくなるような事態にならないように、売上と手持ちキャッシュを常に安定させる。

・買いたい病に掛からない(笑)

 

私自身、まだまだでした・・・

 

 

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