インボイス制度開始を控えている中、パネルの廃棄積み立てルールの決定など、太陽光投資に対するネガティブ要因が重なり、一部の物件を査定に出してみました。
ともにネットで「中古太陽光 売却」等で検索すると上位に出てくる会社です。
物件が設置されている都道府県・売電開始時期・FIT単価・パネルKW数・土地種別(所有権or借地)などをサイト上に入力・送信すると2日程度で返信メールが来ました。
分かりやすくするために、私が新築で購入した金額を1,000万円と置き換えます。(地上権設定型の借地物件で、20年分の地代込みの金額です)
A社:買取金額が約850万円、仲介金額が約950万円
B社:借地案件の買取りは不可。仲介金額で980万円~1050万円程度。
B社の方が査定金額が高いことから、早速電話をして詳細ヒアリングをしました。
・成約時のみ仲介手数料を55万円支払う。
・仮にFIT期間があと1年短かった場合の査定金額は、年間売電量の40%程度低くなる。(私の物件の場合)
・売主・買主間で郵送で売買契約書を取り交わす。
・不動産のようにB社が「仲介業者」として契約書には記載されない。
・買取再販であれば某信販が使えるが「仲介」の場合は信販が使えない。
・決済は買主が融資を引く場合であれば金融機関で行われる。(不動産と一緒) *現金の場合を聞くのを忘れてしまいましたがおそらくB社事務所かと思います。
・売主の瑕疵担保免責(現状渡し)
非常に勉強になりました!
今回査定に出した物件は売電開始から5年以上経過しておりますので、仲介手数料を差し引きしても買値に近い金額が手残りとなり、残債を精算してもボロ戸建てが2つ程度は購入出来そうです(笑)
更に査定依頼をした際に「20年分の地代は既に支払済み」(=新たな買主は残FIT期間において地代の支払いが無い)であることを伝え忘れており、それを改めて伝えると「もう少し高い金額で売れると思います」と言われました。
ただし安易に売却してしまうと、1000万円以上の課税売上が計上され、翌々年から消費税課税事業者となってしまい、売電収入においては消費税の支払義務が生じてしまいます。
さらに簿価が減少している分、譲渡税もそれなりに掛かってきます。


↑詳しくはこちらを参照下さい。
この物件はフルローンが組めずにかなりの額の頭金を投入したため残債が少なく、売却したら一気に手持ち現金が増加するという誘惑に駆られすが、太陽光発電事業者に対するインボイス制度の全容が決まっていないこともあり、どうしても躊躇してしまいます。
また多額の現金を手にしても、不動産・太陽光共に物件価格が異常に高く、新たに投資する対象は容易に見つかりません・・・
頭金を投入した分、年間100万円近くのキャッシュフローを生んでくれる物件である上、昨今は資源価格が上昇しており電気代の上昇も続いているため、21年目以降は思っていたよりも高い売電単価となりそうな気もしています。
自分の発電所の売却可能金額が分かり、不動産の方でまとまった現金が必要になった際などの資金調達手段が出来たことが今回の収穫ということにして、売電が多い期間に突入しましたので、しばらく様子を見ることにしました(笑)