謎の手紙が自宅へ! 地上げか?

不動産

ある日突然、知らない個人名で自宅に封書が届きました。恐る恐る中を見ると、便せんに手書きでびっしり何か書いてあります。

「不動産や太陽光の投資関連か? 不幸の手紙か?」と、ドキドキしながら読み進めると、私が所有している戸建ての登記簿謄本を上げて住所を突き止めて送付した手紙のようで、「本物件について相談したいことがあるので、一度連絡が欲しい」という趣旨の内容で、差出人の携帯番号が記されておりました。

不動産や太陽光投資を初めてからこのようなことは無かったのですが、「ビジネスチャンスになるかも!?」と、安易に電話をしてしまいました。

すると感じの良い男性が電話に出て、手紙を送った趣旨を説明してくれました。

中小企業を経営する方(社長)でした。

・私の所有戸建ての隣地(同じく築古戸建て付き)を、近く購入する可能性がある。

・私の隣地だけだと少し狭いので、私の戸建て(土地)も一緒に購入したい。

・私の戸建ては取り壊し、広くなった土地に事業用の建物を建築したい。

・ただし隣地との交渉が100%まとまっておらず、場合によっては建物の建築(着工)まで、ある程度時間を要するかもしれないので、すぐに購入出来なければ当面は従業員を住ませるか荷物置き場として賃貸させてもらいたい。

ざっと、上記のような趣旨でした。

 

この物件は現在賃貸募集中であり、入居者が決定したら当然、そのまま入居してもらうことになってしまう旨は電話で説明した上で、仮に賃貸募集を即座にストップし売却に応じる「即決金額」を、こちらから提示しました。

想定していた金額より高かったのか、残念ながら即決には至りませんでしたが、すぐに賃貸が決まらない可能性もゼロではなく、今は購入に至らなくても将来的にそれなりの価格で売却出来るかもしれません。

売買や賃貸をするしないは抜きにして、今後双方にとってプラスとなる可能性もあるため一度お会いしましょうと、私から提案し、後日お会いしました。

 

私の物件で待ち合わせをして、最初に物件内部を見てもらった上、社長の自宅兼事務所へ移動し、じっくりとお話しました。

自宅兼事務所とその敷地はそこそこ広く、全て現金で購入したとのことで、良かったら不動産登記簿も上げてしっかりろ確認してみて下さい、と言ってくれました。(→後日取得したら、抵当権は設定されておりませんでした)

多少、コロナの影響は受けている事業内容ではありましたが、特段カネに困っている印象もなく、身なりもきちんとした方で、商業登記簿謄本も見せてくれたのですが、法人設立から20年近く経過しており、特段不自然な点もありません。

話を突き詰めていくと、隣地との交渉はまだ完全にまとまっておらず、しばらく時間が掛かりそうな印象でした。

逆に私の物件を、「土地」ではなく「建物」として当面賃貸しても良いという流れとなり、不動産管理会社や仲介会社は通さずに、個人間での貸し借り(将来的には個人間売買)する方向で話を進めることとしました。

とは言っても、初対面の人に対して不動産業者や保証会社を通さずに、賃貸借契約を締結することは極めて危険です。

その点は、あえて言葉を選ばすズバっとと言いました。

 

仮に賃貸借契約を締結するとしても、

①長期間分の家賃前払い、もしくはかなり多めの敷金をもらう 

②私がサラリーマンであり、平日は身動きが取れないことから、賃貸中の設備・建物の不具合・故障は借主負担で対応する。

③短期間での解約については、多めの違約金を設定(ただし売買成立時は免除。預かり家賃or敷金は売買代金の一部に充当)

することはマストであり、私が賃貸借契約書を作成するので、その内容で検討して欲しいと説明しました。

 

トラブル無く借り続けてくれ、長期譲渡となったタイミングで「購入費+リフォーム費用+α」程度で購入してもらうことが出来ればベストです!

当然、不動産仲介業者を介さずに売買(売却)することになるので仲介手数料も節約出来ます。

リスクが高い取引になりますが、大家力アップのためにもあえて経験値を積もうと思い、①~③も盛り込んだ賃貸借契約書を作成し、一度先方へ提出してみることとしました。

 

⇒次回へ続く!

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